恵方について
忘れ去られた智慧に光を当てる
年が明けるとスーパーやコンビニでは様々な恵方巻の予約販売の広告が目に飛び込んできます。
そこに書かれている方位、不思議に思ったことはありませんか?
恵方巻は商業的に推進され流行になっていますが、
そこで使われる方位が恵方であり、
5,000年前から受け継がれる東洋思想から生まれた方位学の中の考え方の一つです。
九星気学講師としてセミナーで恵方をお伝えしていく中で
恵方を活用することで人生を前向きに捉えることができるようになり
目標を達成する方を数多く見てきました。
最初は自信なさげにセミナーに足を運んでいた方も
少しずつ表情が明るくなり、目標に向かって進む姿をみて
私もすごく嬉しい気持ちになります。
単なる開運や迷信ではない恵方の本当の意味を
もっと多くの方に伝えていきたい。
そして、忘れ去られようとしている東洋の智慧に
もう一度光を当て、人生に活かす方法をお伝えしたいと思っています。
恵方とは何なのか?
恵方とは智慧とチャンスとご縁をいただける歳徳伸の座る方位です。
恵方はその年の天のエネルギーを司る十干(じっかん)によって決められます。
十干とは、本来、東西南北と中央の五か所に存在する天のエネルギーです。
甲(きのえ)乙(きのと)丙(ひのえ)丁(ひのと)戊(つちのえ)己(つちのと)庚(かのえ)辛(かのと)壬(みずのえ)癸(みずのと)の10種類。
陰陽五行を加味して決められており、この中から毎年恵方の方位が決まります。
2024年は東北東。正確に言えば東30度を10度ずつに分割した最も北寄りの10度が恵方となります。
(具体的な算出方法はセミナーでお伝えしております。複雑な解説になりますので、こちらでは割愛させていただきます。)
恵方を活用することによりチャンスとご縁をいただけます。
しかし、チャンスが訪れる瞬間は一瞬の出来事。
その一瞬でチャンスに気付き、勇気をもって乗る決断をすることは容易ではありません。
「時間がないから」
「お金がないから」
「子供や親のことで忙しいから」
「まだ私には実力がないから」
このような時でもチャンスはお構いなくやってきます。
自分の都合を超えたところからチャンスは訪れます。
どんな時でも、チャンスを掴む人間になる。
それが恵方を活用することで培われていくのです。
神社参拝の方位として用いる恵方
お正月に行く「初参り」は、以前は立春の日に恵方の方位へ行くことが一般的だったと言われています。
「初参り」は「恵方参り」のことであり、自宅から恵方の方位にある神社へお参りに行くことで智慧とチャンスをいただくことができるのです。
自宅から750m以上離れた距離が方位として作用しますので、2024年は自宅から直線距離で750m以上離れた東北東にある神社仏閣へお参りに行くことが「恵方参り」となります。
お参りですので、いつ行っても良いのですが、天地のバランスが取れている日を選ぶと願いが叶いやすいと言われています。
それが、立春・夏至・冬至・春分・秋分。
年に一度だけではなく何度も足を運ぶことで
自分の願いと向きあい、チャンスを掴む強い心を培うことができます。
恵方置きで願いを叶える
恵方を自宅やオフィスで活用することも可能です。
その年の恵方から入る智慧とチャンスとご縁を
家族や社員全体に及ぼすことができるようになります。
建物の中心に方位磁石かスマホのコンパスアプリを置いて
東方位30度を3分割した最も北寄りの10度を確認します。
(正確に方位を算出する場合は真北で測定することをお勧めしています)
そこが2024年の恵方になります。
細かく特定するのが難しい場合は東方位30度でも構いません。
そこに2024年の恵方を象徴するアイテムを置くことを恵方置きと言います。
一白水星が今年のアイテムになりますので
一白水星から連想できるアイテムを選ぶと良いでしょう。
代表的なもので言えば、色は白・黒でお酒や筆で描いた文字など。
ご自宅やオフィスのインテリアに合わせて選んでみてください。
外から入るチャンスを掴むために置く恵方置きですので、
置く場所は壁際や窓際などに飾ることをお勧めしています。
当サロンの恵方置き
恵方置きのアイテムとして使えるものはたくさんありますが、
恵方を詳しく学んでいないと選ぶのは難しいかもしれません。
「いつも何を飾っていいか迷っています」
というお声をいただくことが多くありましたので
2022年よりオリジナルの恵方置きをスタートしました。
当店が提案させていただいている2024年の恵方置きは
一白水星からイメージを膨らませ
インテリアにも溶け込むようにとデザインしています。
白い組紐でくみ上げたお守りに、白い鳥居。
青い海をイメージしたイラストに仕上げました。
紐の結び目は日本古来から縁起結びとして親しまれている「叶結び」
表が「口」裏が「十」の結び目になることからこの名前が付けられています。
組紐はお守りに使われている紐で日本の伝統工芸です。
一度結ぶと固く締まってほどくのは容易ではありません。
心に決めた願いがほどけないように。
沢山の願いが叶いますように。
心を込めて制作しています。
組紐の制作・活動については当店が運営しております
博多きもの好日HPをご覧ください。